セミナーイベント報告

開催日時
2019/02/24 13:00
場所
新宿
テーマ
「あなたならどうする保育現場での急変時対応」
講師
美濃口 秀子先生

※セミナー内容および使用データの無断配布・転載は禁止しております。ご了承ください。

2019/2/24 「あなたならどうする保育現場での急変時対応」をテーマに
すみれが丘クリニック医院長の美濃口秀子先生に登壇いただきました。
今回はACE理事である塙彗子先生よりご挨拶もしていただきました。お二人のあいさつからご紹介いたします。

塙先生

【塙 彗子先生】
皆さん、こんにちは。初めてお目にかかる方もいらっしゃいますので改めて自己紹介をさせていただきたいと思います。私は、日本チャイルドマインディング&エデュケア協会の理事をしております。塙彗子(はなわ せつこ)と申します。チャイルドマインダー養成講座の講師も担当させていただいております。
 突然ですが皆さん、女性の人生をイメージしてみてください。結婚・妊娠・出産・子育て。そして仕事。女性の人生を考えたとき、トータルサポートするものってありますか?
 妊娠中、自分の体型が変わっていくのと同時に、様々な不安も生じます。今までどんなキャリアを積んでいても、高学歴であっても、輝かしい人生を送ってきた方であっても、妊娠・出産というのは本当に未知の世界なのです。出産時は喜びだけでなく、不安・恐怖等いろいろな感情が入り混じって、右も左も分からないまま我が子が生まれてくるのです。そしてその後の子育ても、どうしたらよいの分からないという方が年々増えています。この数年で、産後うつという病が増えてきました。今日、美濃口先生にご講演いただくので、専門家の前でお話するのもはばかれますが、赤ちゃんを育てるために色々なホルモンが出てきます。産後うつは出産後、そのホルモンが一気に消失するために起こるのではないかという一説がありました。ところが最近もう一つの要因として浮かび上がったのが、今までバリバリ仕事をしてきた女性が、出産し子育てという全く未知の世界の中で、自分自身の行き場をなしくてしまうということです。
それともう一つ、発達障害のお子さんが非常に増えてきています。今までは「少し発達の遅れが盛られる子・少し変わっている子・ユニークな子」と理解されていた、そのお子さんに対するチェック機能が確立されていることで、「発達障害」と診断され、病名が付けられてしまったというように考えています。私のところにも「言葉が遅い」「他の子よりも手先が不器用」「身体能力が心配」という相談が最近とても増えてきました。
このようなお母さまたちの悩みをどこに持っていきますか?行政ですか?残念ですが、行政にはお母さんと悩みを共有して一緒に考える場所が少ないのです。厚生労働省は、保育の現場を保育サービスと位置づけていて<家庭支援><子育て支援>も担うことを保育園に義務付けています。しかし、子どもの人数も多く、それぞれのご家庭の事情を現場で働く方たちが、把握しきれないというのが現状です。
その中で私たちチャイルドマインダーのような存在が、お母さんたち一人ひとりの傍で話を聞きながら、気持ちに寄り添うだけでも違うと思っています。親が抱える様々な問題を私たちが解決することは不可能ですが、「こういう相談窓口や病院・検査機関がありますよ」というように、親と相談機関をつなげるという事が出来るのではないか?と認識していただければと思います。
そこで、当協会ではベビーマッサージや産後ケアなど、色々な資格認定を行っています。学んでいる方も沢山いらっしゃいます。自分たちが学んだことをどう社会に還元できるかということを考えていただきたい。そして一人ひとりが一滴の雫のようにポツポツト活動するのではなく、お互いに情報交換をして、小さな水溜りのように横に繋がっていっていただきたいのです。小さな水溜りも集まれば大きなうねりになります。今日ご参加いただいた方たちだけではなく、会員の皆さんが自分にできることを一生懸命やりつつ、資格の種類に囚われずお互いに協力し合って、大きな形にしていただきたい、というのが私の願いであり、この協会のこれから目指す形であります。また、チャイルドマインダーを中心に、ベビーマッサージや産後ケアという繋がりで、女性のトータルサポートを担うことが、この協会の存在意義であると思っています。
今後、当協会も色々なセミナーなどを開催する予定でいますので、ぜひご参加いただいて横に繋がってください。その繋がりの中で、私たちが<家庭支援><子育て支援>で何ができるのかと考えていただけたら、もっともっと協会の新しい活動の指針が出来るような気がします。
今日は私が担当しております、銀座校の大変優秀な生徒さんでいらっしゃる、美濃口先生をお招きして、お医者様の立場、医療の現場から保育について、少し見方を変えた専門的なお話を聞いていただき、そして実務に役立てていただきたいと思います。
私の挨拶はこれで終わりにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。美濃口先生よろしくお願いいたします。

 【美濃口 秀子先生】
 横浜市の都美濃口先生筑区で開業医をしています。若いご家族、核家族が多い地域です。
私のクリニックは駅から凄く離れています。初めは、こんなところに一体患者さん は来るのかと不安でした。小児科を標榜していますが、家族全員を診るような機 会があります。子どもさんと毎日接していますが、お母さんだけがいらして、突 然泣きながら座って、いろんな話を聞いたりという事もあります。やはり子育てをしていく中で、お母さんたちもかなり不安が大きいという事を日々感じています。情報が多いからこそ、不安が大きくなることがあるのかもしれません。
塙先生の講座を受けさせていただいた時に、毎回、引き込まれる実体験の内容が凄く印象的でした。その講義を受けてから、診療の時に子どもたちへの接し方が、自分の中で変わっていきました。そのことで子どもたちの反応も変わってきました。検査一つにしても、言葉がしゃべれないくらいのお子さんにも、ちゃんとアイコンタクトで説明をして「検査していいかな?」というと子どもは、すごい勢いで拒否するんですね。ただ、まったく説明しないでいきなり注射したりするよりも、子どもの反応が変わるということに気付きました。毎日、本当に塙先生の授業を役立たせていただいています。
最初に塙先生のお話を聞かせていただいて、この協会が、「あ、そういう意味の集まりなんだ」という事を恥ずかしながら初めて知りました。保護者の方々が長い時間働いている時代ですので、今まで以上にお子さんと接する時間が減っています。その分皆さんが関わっている時間というのが増えます。人間の基盤となる一番大事な人間形成に凄く影響する時期に、皆さんが経験した知識と悩み事、日々抱えている問題点などを共有できて繋がり、活動を広げていける一つの機会になればいいと思います。

※講義内容は会員ログイン後に閲覧できます。

http://www.childminder.or.jp/login

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